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intime 翔 DD V.S 碧(SORA) ti3 edition2 ほぼ同価格帯での対決、ぶっちゃけ...

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intimeのミドルハイエンド同士の比較

 

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翔DDと碧 Ti3

群馬県高崎市にあるイヤホン会社のintimeさんの準ハイエンドモデル同士の比較です。
今回もONZOさんからのレンタルです。ありがとうございます。

この2機種、後発の碧(SORA)Ti3 Edition2が21,780円(3.5mmノンバランス)、28,380円(4.4mmバランス接続)なのに対し翔DDが25,000円とほぼ差が無かったのですが、
いわゆる頭売り、イヤホン本体のみでMMCXのケースを別途購入して使用する
翔DD The Head for MMCXが13,800円とかなりお買い得な価格で発売された
(ケーブルを別途購入する事を考えても...)ため、価格の安さは翔DDに軍配が上がる状況
です。

 

intimeとは?

intimeとは、群馬県高崎市に本社を置くオーツェイド(O2aid)株式会社のイヤホンブランドです。
O2aid株式会社は2016年に圧電セラミックスの技術サポートを行う会社として設立されました。
そして2016年末にintime(アンティーム)ブランドを立ち上げ、イヤホンブランドに参入。圧電セラミックツイーターのVSTが搭載された碧(SORA)を発売し、大きな話題を呼びます。
その後発売した碧Lightも
高品質ながら低価格で人気を博し、日本最大のイヤホン販売店Eイヤホンで2021年年間販売個数ランキング一位となります。
さらに、intime煌、intime轟、intime翔などさまざまなイヤホンを立ち上げ、今では圧電セラミックツイータを用いた高品位イヤホンのオピニオンブランドとして認知されてきています。

また鉛を用いない無鉛圧電セラミックスを世界初開発し、搭載したイヤホンをmakuakeで販売。新ブランドのMaestraudio(マエストロ―ディオ)を立ち上げる等、勢力的な活動を続けています。

 

スペックについて

 

各イヤホンのスペックについては以下の通りです。

翔DD

ドライバー ハイブリッド型 10mmΦダイナミックスピーカ+第3世代VST+HDSS(R)
音圧レベル 100dB/mW
再生周波数帯域 10Hz~45kHz
インピーダンス 22Ω
筐体素材 硬質ジュラルミン+樹脂
重量 19.7g
本体接続部 Pentaconn Ear
ケーブル部 OFC+銀コートOFCのハイブリッドケーブル Pentaconn Ear (高純度OFC)
プラグ 3.5mm ステレオミニプラグ(Pentaconn35 L型Type /高純度OFC)
イヤピース アコースチューン社製 AET07(S、M-、M、L)
付属品 本革コードリール、イヤホンポーチ

碧ti3 Edition2
ドライバー構成 ハイブリッド型チタンコート10mmΦダイナミックスピーカ+第3世代VST2+第3世代HDSS
インピーダンス 22Ω
音圧感度 100dB/mW
再生周波数帯域 10Hz~55kHz
ケーブル仕様 日本ディックス社製ハイブリッドケーブル
本体重量 -
形式 ハイレゾ対応カナル型イヤホン
筐体素材 チタン合金
プラグ 3.5mmアンバランス:日本DICS製 L型Type
2.5mmバランス:日本DICS製 L型Type
4.4mmバランス:日本DICS製 L型Type Pentaconnプラグ
付属品 ・イヤピース:Acoustune社製 AET07(S、M-、M、L)
・本革ケース
・イヤホンポーチ

(EイヤホンHPより引用)

スペック上の一番大きな違いは筐体の素材とウーファーの種類でしょうか。
翔DDは硬質ジュラルミン+樹脂筐体なのに対し、碧ti3は名前の通りチタン筐体です。
またウーファーの種類も恐らく異なり、翔DDは公開されていませんが、碧ti3はチタンコートのウーファーが採用されています。

この辺りのスペックの差が音質の差となりそうです。

また、機能的な面では碧ti3はリケーブル不可で翔DDはPentaconn Ear(MMCX版はMMCX)という差があります。
高級イヤホンはリケーブル出来た方が良いと思う方がいらっしゃると思いますが、前述のように筐体の小型化や接触不良が防げるという面もあるので一長一短な気がします。

 

内容物について

 

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翔DD

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碧Ti3

翔DDは ・説明書 ・イヤーピース(AET07 S,M-,M,L) ・イヤーピースポーチ ・intime純正コードリール

碧 Ti3が ・説明書 ・イヤーピース(AET07 S,M-,M,L) ・イヤーピースポーチ ・本革ケース

と、碧Ti3が本革ケースで豪華になっています。
ただこの本革ケース、質感は素晴らしいのですが、ケーブルをきつめに巻く、また
下の部分にイヤホン本体を入れるなどの工夫が無いと入れられないので
次はもう一回り大きいと嬉しいなぁと思いました。

 

筐体・ケーブルについて

(残念ながら写真を取り忘れてしまったので写真無しです)
筐体は碧ti3の方が小さく耳にすっぽりとフィットする感じで良かったですね、翔DDはPentaconn Ear端子の影響で若干碧より筐体が大きいと感じました。

ケーブルは碧ti3 edition2から日本ディックス製に変わった影響か、翔DDと同じケーブルな気がしました。画像で見ても質感やコードリールが同じですしね。

ただノーマル翔DDは翔と同じくPentaconn Ear端子を採用しているので、MMCXと比べると圧倒的にリケーブル可能なケーブルが少ないです。(今のところ2社くらい)
リケーブルして高級ケーブルは中華ケーブルに変えたい方は頭売り版推奨ですね。

音質について

 

では、音質に入っていきたいと思います。

碧 Ti3の音質についてのintime側のコメントはこんな感じですが...

セラミックツイータとチタンコートウーハーの最適化による深みのある低音はそのままに、開発時のコンセプトであった「一般的な3.5mmアンバランス接続でもバランス接続に負けない臨場感」を更にブラッシュアップし、臨場感のあるサウンドに仕上がりました。

 

 

確かにアンバランス接続でも十分な臨場感、また音の広がりを感じました。これは
驚きでした。
(私はM3Xを使っているのでバランス接続の方が出力的に音質が良いのでバランス接続にしたらどうなるかな?とは思いましたが。)

音の傾向自体はドンシャリですね、低音域が強調されている印象です。
低音はシャープで量感もあります、高音はいつものintimeのシャープでキレのある高音域です。ですが全く刺さらず気持ち良く聞けます。
個人的には自然な感じなので長時間聞くのに向いていると思います。

碧 Ti3の音質をまとめると高音域や低音がキレがありながらもスッキリと自然に聞ける音ですね。

翔DDのコメントはこんな感じです。

ハイコストパフォーマンスな製品を多く手掛けてきた当社として、より優れた製品を、より多くの方々に聴いていただきたい。そんな想いから生まれたのが「翔 DD」です。
「DD」の名前は筐体素材に採用した硬質ジュラルミンを用いたジュラルミンデザイン(Duralumin Design)が由来ですが、「翔」の弟分的モデルであるというコンセプトのもと、中国語で弟のことを指す「弟弟(Didi)」の意味も含まれています。
兄弟機というグレードを設けてはおりますが、「翔」の名を冠する通り、当社のフラッグシップたる技術を結集させたモデルです。より多くの方々がポータブルオーディオを更に深くお楽しみいただくためのステップアップとなるイヤホンとして、満を持してお届けいたします。

さて、実際に聞いてみた感想ですが...

正直かなり驚きました、意外と高音が伸びてこないで若干荒さがあるのです。
intimeのイヤホンと言えばセラミックツイータ、VSTによる高音域だと思っていたのでかなり意外でした。この辺りはintimeらしくないと言えばらしくないのかもしれません。むしろ高音域より低音の方が強いかもしれません。
ただ全体的な音のバランスは翔DDの方が良いなと感じました。また、決して音がこもっている訳でもなく、音はクリアです。

翔も聞く事が出来たので、翔との比較も書きますが、まぁ当然ですが3倍の価格差は圧倒的だなとは感じました。
やはり翔の方が一つ一つ各音域の音のクオリティがレベルが違うなと思いましたね、解像度が一段上に聞こえました。
ただ後述するように、音の傾向やバランス自体は非常に似ていました。ですので兄弟機という開発コンセプトには偽りなく、しっかりと同系統な音でした。


本題の翔DDとTi3の比較に入りますが、私はTi3の圧勝かな、と思いました。

理由はとにかく音のソリッドさ、シャープさが全然違う気がするんですよね。
翔DDも全然悪くはないんですが、どうもTi3と比べると音がこもっているというか
荒い感じがします。キレが無い感じです。
解像度もDDの方が甘くメリハリがなくもったりしている気がしますね。
また音の広がりもTi3の方が広く、翔DDは狭い感じでTi3の方が好みでした。
私は高音域厨なので、多分キレやシャープさが強いTi3の方が好きなんだと思います。

ただTi3はそこそこドンシャリ気味ですし、また高音域もかなり伸びるので比較的バランスが良い翔DDの方が良い方も必ずいらっしゃると思います。
そもそも翔DDは翔系統、碧ti3は碧系統なので音作りが全然違うんですよね。
当然ですが系統が違うので音が全然違います。価格帯は同じですが、
音作りが全然違うのでどちらかは好みでしょうね。
事実Twitterでもかなり意見が割れています(翔より良いと言う方も居る)し。

しかし衝撃の事実なのですが、どうも翔DDの標準ケーブルはあまり相性と品質が良くなく、微妙な音になってしまうらしいです。
Twitter上でリケーブルをしている方がリケーブルをすると大きく音が変わると仰られていたので、今回はPentaconn Earの通常版なので検証出来ませんでしたがMMCX版に関しては使うケーブルによって大きく音が変わるそうなのです。

 

そこで翔の8芯純銀ケーブルを翔DDに装着して聞いてみました。
するとかなりの変化がありました、まず感じるのは純正ケーブルで若干気になっていた音の籠り感の解消です。明らかに解像度が上がりますね。

また低音域はまったりとした音でなくキレが良くなります。高音域も伸びが良く感じます。

その上で碧ti3と比較すると碧ti3はぎゅっと詰まった密度の高い音、翔DDは翔譲りの1つ1つの音の解像度・分析感が高い音でした。
リスニング傾向の音にあるのが碧ti3、モニター傾向なのが翔DDでしょうか。

まとめ・どちらのイヤホンがどのような方に向いているか

 

碧 Ti3

ドンシャリでキレがありながらもスッキリした音

・碧 lightからのランクアップには良いかも

・高音域好きにはオススメ

翔 DD

・そこまで高音域が伸びず、比較的バランスのある音

・僕はTi3の方が好きですが、14000円なら十分アリ

・頭売り版はMMCXなのでリケーブルしたい方に

 

大体こんな感じです。ぜひぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


以上で終わりです、ご覧いただきありがとうございます!