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かずおでーすによるポータブルオーディオとその他もろもろのブログです

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新参がintimeさんのASSYミーティングに参加してみた

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制作したイヤホンです

ポタオデ界隈の皆さん、初めまして。
つい最近ポタオデにハマり始めました(厳密に言うとお金をかけ始めた)、
かずおでーすという者です。
よろしくお願いします。
(今回は僕と同じような初心者の方向けに書いているつもりなので、多分経験者の方は面白くないです)

intimeさんのASSYミーティングに参加する

さて、今回は表題の通り、群馬県高崎市に本社がある
株式会社O2aid(オーツエイド)さんのイベント、ASSYミーティングに
参加してきました。
私は群馬在住なので高崎にイヤホン会社がある事を知って
物凄く驚きでした。

 

intimeとは、群馬県高崎市に本社を置くオーツェイド(O2aid)株式会社のイヤホンブランドです。
O2aid株式会社は2016年に圧電セラミックスの技術サポートを行う会社として設立されました。
そして2016年末にintime(アンティーム)ブランドを立ち上げ、イヤホンブランドに参入。圧電セラミックツイーターのVSTが搭載された碧(SORA)を発売し、大きな話題を呼びます。
その後発売した碧Lightも
高品質ながら低価格で人気を博し、日本最大のイヤホン販売店Eイヤホンで2021年年間販売個数ランキング一位となります。
さらに、intime煌、intime轟、intime翔などさまざまなイヤホンを立ち上げ、今では圧電セラミックツイータを用いた高品位イヤホンのオピニオンブランドとして認知されてきています。

また鉛を用いない無鉛圧電セラミックスを世界初開発し、搭載したイヤホンをmakuakeで販売。新ブランドのMaestraudio(マエストロ―ディオ)を立ち上げる等、勢力的な活動を続けています。

 

そんなO2aidさんが企画しているこのASSYミーティング。
なんと自分の好きな音のイヤホンを制作する事が可能なイベントです。
イヤホンの音って自分では決める物ではなく自分から探す物ですが、
自分で作れるというのは凄いですよね。
また、筐体も上の「轟」「煌」をベースにし、カラーを選ぶ事ができるというスペシャルなイベントです。

実際に行ってみた

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という訳で実際に行ってみました。
独自性が強いイベントなので毎回抽選となるようですが、
今回は無事当選し参加できました。

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今回の会場は今年オープンしたGメッセ群馬でした。
出来たばかりなのでピカピカで快適でしたね、駅からも近くて良かったです。
今後も群馬開催の時はGメッセ群馬での開催になるのではないでしょうか。

そうそう、僕は一応全製品を試聴しましたが
当日でも製品の試聴はできます。また、後述の音調整の時に試聴できる
機体を参考にするので、実は非常にここでの試聴が重要になってきます。
集合時間と同時くらいに開場するので、集合時間ピッタリに行くのを推奨します。

さて、ASSYミーティングが開始しましたが、最初は渡部社長の挨拶と会社の紹介から始まります。
会社とイヤホン制作の紹介は素人でも非常に分かりやすかったですね。
ここはGIA(群馬イノベーションアワード)で金賞受賞したのが生きていると思いました。

画像4

早速制作に入ります。最初にイヤホン本体のカラーを選ぶ工程からです。「ユニットリング」「リア筐体」「リアキャップ」の3つのパーツに分かれており、それぞれのパーツを組み合わせてイヤホンを構成します。
お馴染みの「GOブロンズ」や「KIRAブルー」の他、「ライトブルー」
「グリーン」のような製品にない色も使用可能です。
僕はある程度色を決めて来ましたが、いざパーツを目の前にすると考え込んでしまい、
微妙な色になってしまいました...
正直ここだけは納得いってないのでやり直したいですね(笑)

次にウーファーを選択します。
ウーファーというのは低音再生を担当するスピーカーユニットだそうです、要するにスピーカーのど真ん中にあるアレの事ですね。

無題2


こちらも「煌」に搭載されているグラフェンコートか
「轟」や「碧 Ti3」に搭載されているチタンコートか選択する事が可能です。
煌や轟、試聴を聞いて好みだった機種と同じにするのが無難です。

そしてウーファー決定後、ウーファーをユニットリングに入れて
つまようじでチビチビとレジンを塗り固定します。
細かい作業で集中しないとダメでしたね。
ここの作業が実は一番大事で、ユニットリングとウーファー
空気が入る隙間があるとその時点で音が悪くなってしまうらしいです。
(最初から一番肝心な作業なのも大変ですw)

 

そしてイヤホンの端子、MMCXを仮に固定し
次にASSYミーティングで今回初の新要素・HDSSを取り付ける
工程です。

HDSSとは、音の反射を抑制して乱れの少ない音を奏でる技術で、キャビネット内部の音が振動板に影響を与えないため、ウーハーが信号源に忠実な動きを取るそうです。
(公式HPより。)
今回が初だそうですが、今のところ全ての方が装着しているそうです。
 
次はintimeイヤホンの肝、セラミックツイーターの選択です。
こちらも碧 ti3や煌、轟に使用されているVST2か碧、碧lightに搭載されている
VSTを選択できます。
基本はVST2の方が上で、大多数の方が選択していらっしゃいましたが
音作りの方向性であえてVSTを選択していらっしゃる方もいるようですね。
事実当日いらっしゃった、だいせんせい氏もVSTを選択しているようでした。

最後にフロント筐体の選択です。

「煌」や「轟」に使用されているステンレスか、「碧」に使用されている真鍮から選択する事ができます。(以前はアンティークがあったようですが、無くなったようです)

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ここでも注意なのですが、
真鍮だと制作上制約が後で出てくるので初回の方はステンレス推奨です。
僕は真鍮にする気で行きましたが制約の都合上断念しました。
次回参加した時は真鍮にトライしたいと思います。真鍮の音って響いて好きなんですよね。

 あ、そうそう、MMCXを取り付ける時はしっかり取り付けた方が良いです。僕は接着剤が少なくMMCXが取れて断線してしまったので...
チューニングしている時も丁寧にケーブルを抜き差しするのが必須です。

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昼ごはん。県民お馴染みの登利平です。

ここで昼ごはんです。弁当を別途購入する事が出来、(持参されている方もいました、Gメッセの周りは本当に食べ物屋が無いので持参必須です。)

弁当は登利平のソースカツ弁当。登利平は群馬県民のソウルフードで僕も数えられないくらい食べましたが、(本当にそれくらい食べるのです)

鶏めし弁当以外の弁当、特にソースカツ弁当は殆ど食べないので新鮮でした。正直鶏めしより美味しかったのでまた食べたいですw

昼休憩中には新製品の試聴もありました。楽しかったです。

 

 音のチューニング

ご飯を食べた後は音のチューニングです。
ここまで色々な記事を見てきた方はお分かりだと思いますが、当然企業秘密なため
ここでは方法は一切公開できません。
ただ、1つだけ言える事は...

あーだこーだこーだして悩んでいる途中に、「これだぁぁ!」という音が多分ありますw
これは本当です。僕は途中でいきなりこれが来たので絶妙な調整をして直ぐに終わりました。
ただ他の方は時間をかけてやっている方が多かったので時間をかけて追い込むのも全然アリです。

じゃんけん大会、衝撃のセール

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イヤホン買ったらもう一個イヤホンが付いてきます

 制作後はじゃんけん大会と衝撃のセールでした。
セールはお馴染み、アウトレット価格3000円の碧Lightとオマケのエニューム
(渡部社長が一番最初に作ったイヤホン。元値が5万円なので音は素晴らしく良いが断線しやすいらしいのが玉に瑕。)の販売に加え、
日本ディックスさんの純銀ケーブルが結構お買い得価格で販売されてました。
買おうかかなり悩みましたが踏みとどまりましたw

そしてじゃんけん大会もありました。僕は運悪くほぼ全て1回戦で負けましたが
景品はかなり豪華な物ばかりでしたね。

作ったイヤホン

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一応再掲です。

では、長くなってしまいましたが作ったイヤホンの紹介をしたいと思います。
今回作ったイヤホンの名前は「intime 玲」となっております。

構成としてはVSTは2、ウーファーは轟のチタンコート、フロント筐体はステンレスと構成は轟と全く同じとなっております。

これには理由がありまして、本来は煌をベースに作る予定でいたのですが、意外と音作り自体は轟の方がめちゃくちゃ好みだったためです。
低音重視の轟をマイルドにし、フラットながらも若干高音域重視のイヤホンにすれば好みになるのでは?というコンセプトで制作しました。
(ASSYミーティングでは、何となく行って何となく作るよりも、このようにある程度構想を練ってから行くと満足いくイヤホンが作りやすいようです)

結果無事上手く行き、そこそこ音場の広さと高音域を持つイヤホンとなりました。適度に中音域も出ているので凄い好みの音が完成しました。
特に高音域は轟とは思えないほどの音になっています。

ただチタンウーファーの宿命なのか、音圧はかなり高めです。全体的に圧がある感じで少し聞き疲れはしますね...

今のところ自分以外殆どの人しか聞いていないので、ぜひ他の方にも聞いて頂きたいです。個人的には自信はあります。

 

現在はリケーブルし、KBEARの4芯純銀ケーブルを使用しています。
純正より更に高音域が伸びる感じになりました。 

 

【追記】

執筆時は上のように書きましたが、碧ti3 edition2や翔DD、翔を聞いた後だとかなり不満を感じてきています。
具体的にはやはり高音域の透明性が不足している点と、思ったよりドンシャリで低音がそこそこ強い点です。

私はどうもチタン筐体にチタンウーファーの組み合わせ(要するに碧ti3 edition2の構成)が好きっぽいので
・筐体はチタン(試験的に行われているので追加されるようです)、ウーファーもチタン
・当然VST2でHDSSも入れる
という構成で、音質の方向性としては碧ti3 E2と翔の中間を目指す、ti3の低音を中音域に回す感じで作ろうと計画しています。
多分フラットで高音域が少し強調された感じになると考えています。

総評

自分の好きな音のイヤホンを作る事のできるというこのイベント。

初参加という事で不安も多かったですが、本当にスタッフの方が丁寧に教えて下さり不安も無くなり無事完成する事ができました。
惜しむべくはあまり他の方と交流出来なかった事。もう少し積極的に話をすればよかったですねぇ。次回参加する時にはもう少し頑張りたいです。

私が参加した時は轟/煌がベースでしたが、本社でのテストを繰り返してついに翔DDベースでのミーティングも始まるようです。翔DDの方が音のレベルが高いので恐らく轟/煌ベースよりクオリティが高いものとなると思います。
また僕ももう一度参加したいですね。(リピーターも多いようです)

後はそこまでintime製品が買えていないのが残念なところ。今年は色々な製品が出そうなので頑張って1個は買って応援したいですね。

最後になりましたが、intimeのスタッフの方には様々なご迷惑をお掛けしましたが、無事に完成まで漕ぎ着けとても感謝しています、ありがとうございました。

とても素晴らしいイベントなので、ぜひぜひ参加してみてください。

私と同じ回だっただいせんせい氏が、動画を出しています。
私の言っている事が可視化出来るので一度見てみると分かりやすいと思います。


www.youtube.com

 

 

 同社製の翔DDと碧 ti3 edition2もレビューしているので見て頂けると嬉しいです。

hakuukazuo.hatenablog.com

 

この記事は以上です、ありがとうございました。