intime 翔のレビュー、これがintimeのフラッグシップだ!!
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明らかに価格帯が異なるintimeのフラッグシップ、翔
群馬県高崎市に本社が所在しているイヤホン会社のintimeさんのフラッグシップモデルのレビューです。
今回もONZOさんからのレンタルです。ありがとうございます。
今作、翔は2016年に初のイヤホン碧を発売して以降、数々のイヤホンを制作してきたintimeが今までの総決算として制作したフラッグシップモデルです。
開発コンセプトは「コスパの良いイヤホン」だそうです。
イヤイヤ、このイヤホン66,000円でしょ?
碧lightは4000円弱、碧2も約6800円で煌/轟も約13000円と明らかにコスパが良いけど、流石に高すぎる、コスパなんて良い訳ないだろ!
と、最初は私も思いました。しかし、その点に関する思いも、社長の渡辺氏がきちんとブログで 語っています。
その思いとは、確かにコスパが良いイヤホンと聞くと、どうも低価格帯ばかりを想像してしまうが、10万円の音を5万円のイヤホンが出せればそれもコスパが良い事になるのではないか、という内容です。
確かにその通りであると思います、そしてこのイヤホンは今までのintimeの4年間の技術の結晶でもあります。この翔は今までの積み重ねた経験を生かし、今までは低価格帯で戦うが故に真の本気を出していなかったが、低価格帯という制限を取っ払ってガチで作ったイヤホンという印象です。
そんな経緯を持つこのイヤホンですが、果たして音は一体どんな感じなんでしょうか。
前置きが長くなりましたが、レビューしたいと思います。
intimeとは?
そして2016年末にintime(アンティーム)ブランドを立ち上げ、イヤホンブランドに参入。圧電セラミックツイーターのVSTが搭載された碧(SORA)を発売し、大きな話題を呼びます。
その後発売した碧Lightも高品質ながら低価格で人気を博し、日本最大のイヤホン販売店Eイヤホンで2021年年間販売個数ランキング一位となります。
スペックについて
スペックは以下の通りです。
ドライバー ハイブリッド型(Φ10mm ダイナミックスピーカ+第3世代 VST2+HDSS(R)
本体 チタン合金筐体
音圧レベル 100dB/mW
再生周波数帯域 10Hz 〜 55kHz
インピーダンス 22Ω
プラグ 2.5mm4 極バランスプラグ(OFC)/ 4.4mm5 極バランスプラグ(OFC)
ケーブル 8芯 高純度 OFC 銀コート・バランス接続ケーブル(日本ディックス製)
ケーブルコネクタ OFC 製 Pentaconn Ear コネクタ
翔のスペックの一番の大きな特徴はMMCXでは無くPentaconn earが採用された事ですかね。
MMCXは2pinと共にリケーブル用コネクタの事実上標準規格として定着していましたが、強度面や端子面での接触不良など様々な問題がありました。
今回翔はリケーブルイヤホンの標準プラグとしては世界で初めて、Pentaconn EarのOFC仕様をそのプラグとジャックに搭載したそうです。
また8芯銀コートケーブルの採用もポイントでしょうか。こちらも日本ディックス製となっており、普通に購入しようとすると1万円以上する代物となります。
スペックからも気合が入っている事が良く分かりますね。
詳しいスペックはコチラへどうぞ。
内容物について
内容物は
・intime 特製1GBUSB(説明書・デモ楽曲入り) ・オリジナルケーブルスライダー(シリアルナンバー刻印) ・スライダー用工具(専用ねじ3個、六角レンチ1個)
・Pentaconnコードリール ・イヤーピースポーチ ・イヤーピース(AET07 S,M-,M,L)
・本革ケース
と、フラッグシップらしい至り着くせりの内容となっています。
特にオリジナルケーブルスライダーのシリアルナンバーは特注品らしい所有欲を高めてくれるアイテムだと思いましたね。
本革ケースは碧ti3にも付属していましたが8芯ケーブルでケーブルの太さが桁違いなので2周りくらい大きいサイズでした。
ただこれでもギリギリな大きさです。
(碧ti3も翔もギリギリな大きさに設計されている気がします...)
装着感について
装着感は良好です。
形状としては碧ti3や碧2に近い形状ですね、ドライバ構成の都合で若干筐体本体の直径が長い感じです。
翔DDとは形状が全く違います、翔DDは形状的には碧lightに近い感じなのでもう少し大きいですね。
触った感じも翔DDはジュラルミン製なのでかなり違いました。
音質について
音の傾向は高音域~中音域はフラットですが低音域は若干強調されている印象です。
最初聞いた時は「ありゃ、なんか予想と違った感じだな」と感じました、個人的に今までのintimeイヤホンの様なピエゾを活かした透き通るような高音域を予想してたのでその点では少し拍子抜けしました。
ただ聞き込むとかなり印象が変わってきて納得しました。
前述の通り透き通る、突き刺さる寸前まで来るのような伸びやかな高音では無いのですが、解像度は高くしっかりと高音も聞こえます。
この透き通る高音=刺さり気味の高音では無い という事が、解像度が高く絶妙な高音域として聞きやすさに繋がっているのだと思います。
低音は中音よりも前に来ている感じですがこちらも解像度が高いです。ただ碧ti3のようなバリバリ低音出すぜー、的な解像度の高さでは無く柔らか目な感じ。
また音場の広さが感動的です。かなり広いです。
本当に良いのでどう形容すれば良いか悩むのですが(笑)、今までのintimeイヤホンはどこか若干ピエゾの癖がある感じもして好みが分かれるのも理解できたのですが、翔は音が柔らかくて癖が無くスッと音が入ってくる感じなんですよね。なので聞き疲れもしません。本当にスッと入る感じです。
ただ裏を返せば音の密度がちょっと足りないでスカスカだと感じるかもしれません。
翔を聞いた後に碧ti3edition2(以下ti3)を聞くとやはり碧ti3の中音域の薄っぺらさ、出ていなさが目立ちますね、後は高音域が翔の方が全然解像度が高いです。
ただ3倍の価格差がある訳であって、比べるのは野暮だと思います。
むしろ碧ti3が3分の1の価格であの音を出せているのが凄いのであって、intimeイヤホンの中で1万円以上でコスパが一番良いのは碧ti3だと思います。
価格について
価格は前述の通り66,000円ですが、公式ECサイトでは77,000円となっています。
これは以下のような特典があるための様です。
1. 本体の保証期間を2年間に延長(ケーブルの保証は1年です)
2. 2年間の保証期間においてお客様のお好きなときに一度だけ弊社でのメンテナンスサービスを行わせて頂きます。
(メンテナンス内容は下記をご参照下さい)
・フィルター交換
・筐体の汚れクリーニング
・接点のクリーニング
・その他分解を伴わない部分に関するメンテナンス
3. ECサイトご購入様だけのお得な製品情報をご案内いたします。(特別モニターのご案内等)
4. Club intimeへのご登録と入室
翔の製品の保証自体に関わる保証期間延長とメンテサービスも魅力的ですが、
club intimeへの入室とお得な製品情報も非常に魅力的ですね。
事実、以前限定モニター販売されたintime-Xの改良版が先日Club intime入室者限定でモニターが行われたため、もしかすると1万1千円差以上の価値があるかもしれませんね。
僕も将来は公式ECサイトで翔を購入しようと思っています。
総評
intime翔を聞きましたが、やはり66,000円という価格に見合ったレベルの高い音だと感じました。
intimeが66,000円という高価格帯(intime比)のイヤホンを出す事でTwitterでは話題になったようですが、前述の通りintimeの技術をつぎ込んだ結果がこの価格であり、コスパは良いなぁと感じました。
当分の間はintimeのフラッグシップとして君臨すると思うので、いつかは購入して様々な場面で聞きたいですね。
また、他のモデルへの技術のフィードバックも期待したいところですし、現在社長が開発している
同じintime社製の碧ti3edition2と、翔の廉価版翔DDのレビューも行っています。
お時間があればどうぞ。
この記事は以上です、ご覧くださりありがとうございます!