純銀、銅線、8芯、16芯...リケーブルする事で音質に違いや効果は出るのか?
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オーディオ界隈では定番となっているリケーブル
イヤホンの音が納得しない事はあるでしょうか?
しかし残念ながらイヤホンは完成品、既製品であるため、当然完成した後に本体内部で音を変化させる事は不可能です。
(FinalのMAKEシリーズ、NICEHCKのNX7 MK3の様に元から変更させる事を前提にしている商品は除く。)
ですが外的要因によって音の傾向を変える事は可能です。
具体例を挙げるとイヤーピース、ステム(軸)のフィルターなど。
そんな中でオーディオ界隈では音のグレードアップの定番手法となっているのが、今回の話題のリケーブル。
ただ、イヤーピースやフィルターに比べ、リケーブルは効果が無いと主張する人も数多くいらっしゃります。
なぜ効果が無いと主張する人が居るのか?
ネット上で検索してみるとだいたい半々くらいの割合で変わったという方と変わらないという方がいらっしゃいます。
変わった、と主張される方の根拠としては、
・自分がケーブルを変えたら音が変わったから
・なんなら周波数特性も変わるよ
という物。
対して変わらないと主張した方の根拠としては、
・オーディオメーカーが作り出した飯の種、金稼ぎの為の道具だ
・たがが数ミリのケーブルが材質、芯数が変わっただけで音が変わる訳が無い
・プラシーボ効果で変わってると思っているだけ
という主張です。
比較をして個人的見解を語ります
そんな主張がありますが、実際音は変わるのか?
最近は中華の安いケーブルがある為実際に安いケーブルで試して頂くのが一番だとは思いますが、私もケーブルを数本購入したので具体的種類別での比較から個人的見解を話したいと思います。
あくまでも個人的見解ですので、参考程度にお聞きください。
なお、イヤホンはASSYミーティングにて作成した「intime 玲」、イヤーピースはbqeyz付属の低音重視イヤーピースを使用しています。
リケーブル形式はMMCXです。
その① KBX4904 4芯純銀 99.99%純度 V.S JSHiFi-ZB8 8芯銀メッキ
純銀ケーブルと銀メッキケーブルとの比較です。価格差は1000円程度。
一般的には純銀ケーブルの方が高音が伸び、銀メッキケーブルの方がバランスがあると言われていますが...
うーん、あまり大きな差は感じられませんね。純銀の方が絶妙に高音域が強めで鮮明に出ていて、メッキ線の方は低音が少し強い気もしますが、プラシーボ効果かもしれませんしわざわざ買い替えるほどの有意差は無いと思います。
その② KBX4904 4芯純銀 99.99%純度 V.S KBX4891 8芯 高純度無酸素銅 OFC
次は純銀ケーブルと銅線との比較です。一般的には銅線は音を誇張せず元の音傾向をそのままグレードアップする傾向があるとか言われていますが、これに関してはその通りでかなり音が変わると感じました。
具体的には低音の音圧の軽減、また高音域の伸びが若干少なくなった印象。
音の分離感も向上してスッキリした感じもしますね。
その③ KBX4891 8芯 高純度無酸素銅 OFC V.S NICEHCK GCT4 4芯 4N OFGC
次は同じ銅線でも4芯OFHC(OFGCはamazonの誤記)です。
こちらはKBXX4891と比べて3200円と約倍の価格となっています。
果たして価格差やOFHCによる差は発生するのか?
これが結果的には今まで比較してきた中で一番差が大きかったです。
ボーカル域が明らかにKBX4891よりも伸びが減り、音圧が減ることで聞きやすくなっています。これは純銀線と比較したときより明らか、更に減退しています。また、価格差によるのか音のクオリティも解像度が上がって明らかにグレードアップした印象。
このケーブルはよく出来てますね。(nicehckからお金貰ってませんよw)
その④ KBX4891 8芯 高純度無酸素銅 OFC V.S JSHiFi-ZB8 8芯銀メッキ
正直一番差がわかりません。銀線と銀メッキの時より変化が少ないですね。
強いて言えば低音の解像度が若干銅線の方が低い...?
いやー、僕の聴覚では分かりません。違うと思い込めば違う気もしますが、正直変わらない気がします。
その⑤ KBX4904 4芯純銀 99.99%純度 V.S NICEHCK GCT4 4芯 4N OFGC
まあこれは明らかに違いますね。全体的な音圧も下がりますし、高音域も伸びが少し落ち着きます。
結論
とりあえず結論を箇条書きで書きます。
・銀線と銅線では音の変化が発生する
・正直個人的には銀メッキの変化は懐疑的
・音圧や低音域や伸びしか書いていないように、音のバランスに大きな変化がある訳ではない
と言った感じです。
上記の比較でも書いた通り、銀線と銅線ではかなり差を感じました。
ただその後の項目でも書いたように、例えば高音域の伸びや解像度の向上、低音の量の変化はありますが低音が高音域より強調されたり、音域のバランスが大きく変わったりはしません。
比較で主に高音域や低音の出方で書いていないのはそのせいです。
中音域は...正直そこまで変わらないですかね?
後は中盤で分かると思いますが銀メッキケーブルの変化には懐疑的です。
純銀と銅線と比較して変化がある様な気もしましたが、気がするレベルなのでプラシーボかもしれないです。
ケーブルを変える必要が無いレベルの差だと個人的には思います。
検証できてないので違うかもしれませんが、もしかするとイヤホンの構成によっても変化しやすい可能性もあるかなあと検証中に感じました。
intimeのイヤホンは基本1ピエゾ+1DDという構成でシンプルなのでケーブルによる影響が大きいのかもしれないです。
後は高価格帯(1万円以上)のケーブルをまだ使っていないのでこの2点も検証したいですね。
この記事は以上です、ご覧いただきありがとうございます!