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音が変化する「味変イヤピ」Intime iReep01をレビュー。

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イヤホンメーカーのintimeがイヤピの製造販売を開始

みなさんこんにちは。今回は日本のイヤホンメーカー「intime」が発売したイヤーピース、iReep01をレビューしたいと思います。

iReep01は通常のイヤーピースとは異なり、イヤピース内部で効果的な反射音を作る事により音が大幅に変化する、という「味変」イヤーピースです。

そんなコンセプトを持つiReep01はどんな変化をするのでしょうか。

 

 

intimeとは?

intimeとは、群馬県高崎市に本社を置くオーツェイド(O2aid)株式会社のイヤホンブランドです。
O2aid株式会社は2016年に圧電セラミックスの技術サポートを行う会社として設立されました。
そして2016年末にintime(アンティーム)ブランドを立ち上げ、イヤホンブランドに参入。圧電セラミックツイーターのVSTが搭載された碧(SORA)を発売し、大きな話題を呼びます。
その後発売した碧Lightも
高品質ながら低価格で人気を博し、日本最大のイヤホン販売店Eイヤホンで2021年年間販売個数ランキング一位となります。
さらに、intime煌、intime轟、intime翔などさまざまなイヤホンを立ち上げ、今では圧電セラミックツイータを用いた高品位イヤホンのオピニオンブランドとして認知されてきています。

また鉛を用いない無鉛圧電セラミックスを世界初開発し、搭載したイヤホンをmakuakeで販売。新ブランドのMaestraudio(マエストロ―ディオ)を立ち上げる等、勢力的な活動を続けています。
 

iReep01の特徴

O2aid公式ブログ オーツエイドの独り言より

iReep01の大きな特徴は従来のイヤーピースを逆さまにしたような形状である事です。

イヤピース内部で効果的な反射音を作ることを検討しました。スピーカから放出されて直接耳に入る音と、反射して耳に到達する音が重畳されることにより、聴感上の遅延を感じて広いサウンドステージと臨場感を感じることができます。(HPより)

これによってイヤーピース内部で音が反響。広い音場と臨場感を感じる事が出来るそうです。

同上

iReep01の内部構造です。従来のイヤーピースを逆さまにした構造により、一部の音が傘の中で反射。その反射音が外に放出されるという、intimeの解析技術を生かした設計になっています。(特許申請済)

パッケージ、イヤーピース本体について

パッケージです。超臨場感を強調するパッケージになっています。

パッケージ裏面。このイヤーピースの概要、また取り扱い説明書変わりのブログへのリンク、QRコードが掲載されています。本製品には取り扱い説明書は付属しておらず、ブログの記事が代替となっています。

4サイズ付属

サイズはS,MS,M,Lの4サイズ付属。なお、形状的に耳穴に突っ込む感じとなり、またサイズが大きいと本体が潰れてしまうので、通常使用しているイヤーピースより一つ小さいサイズが適切だと思います。
(その点ではL,Mサイズはかなり大きいので出番は無いかも...?)

イヤホン本体です。細長い樽状の独特の形状となっています。穴がコンセプト通りかなり広くなっています。

逆さまにした様子。通常のイヤーピースの形状はこっち向きですね。
こう見るとこっち向きでも使える気がしませんか? そうです、こちら向きでもイヤーピースとして使用する事が十分可能です。ですので、音のレビューもこちらでも行います。(逆刺し、と呼びたいと思います)

ここで注意なのですが、形状の都合なのかKZ DQ6ではかなりゆるゆるですっぽ抜けてしまったのでステムが細いイヤホンは一度試してみる事をおススメします。intimeイヤホンとの相性は良かったです(当然かもしれませんが)
またIEM形状のイヤホンでは耳からイヤホンが出っ張り装着が難しくなるかもしれません。

音について

それでは音について感想を述べたいと思います。
使用するイヤホンは「intime玲」、また「KZ DQ6」を使用します。
イヤーピースの比較対象はアコースチューンの「ATE07」です。

 

intime玲についてはこちら。

hakuukazuo.hatenablog.com

 

KZ DQ6についてはこちら。

hakuukazuo.hatenablog.com

 

intime玲はオーディオマニアになり始めてかなり初期に制作したため、かなり低音域重視のブーミーなイヤホンになってしまっています。その為iReep01は威力を発揮すると思うのですが、果たして...?

まずは通常の向きについてです。
装着感はかなり良好。適切なサイズを選べば耳の穴にすっぽりとハマり
音を聞いてみると確かに臨場感が増しています。音場が広がるというよりは耳の近くで鳴っていたのが前方、遠くに移動した感じですね。
それにより耳への負担は大幅に減り聞きやすくなります。

しかしそれにより高音域、低音の解像度が失われかなりこもった音になってしまいます。若干音の定位も失われてぼやっとした音にもなりますね。曲との相性によっては音の輪郭が失われて全体的にモコモコした感じになってしまいます。ある程度解像度のあるイヤホンでは何とかなりますが、ウォーム系のイヤホンは壊滅的になってしまうと思います。finalのEシリーズとかはヤバいかも...
解像度を重視する方には向きません。

 

次に逆刺しについてです。
逆刺しは形状的に遮音性は犠牲になります。思いっきり周りの声が聞こえます。
音的には...逆刺しの方が良いですね(笑)
解像度もほとんど劣化しません。ただ遮音性が皆無な影響で音の広がりが微妙です。通常のイヤーピースよりかなりストレートに音が伝わってきます。本来のiReep01の想定している音の対局の音です。
ただ音の刺さりや音場の狭さが軽減され、かつ解像度もそこそこあるためこちらの方が好きな方が多いのではないでしょうか。

 

総評

今回はIntimeから発売されたiReep01をレビューしました。音場の広さや臨場感を売りにした商品でしたが、確かに効果は実感しました。しかしそれによる解像度の低下や音のこもりが気になる商品ではあるなあと思いました。
解像度があまり重視されないライブ音源、またゲーム等で音場を広げるために使用するのは威力を発揮すると思います。

現在intimeでは今回比較用に使用したアコースチューンのAET07を標準イヤーピースとして同梱していますが、廃盤となってしまいました。
そのための代替製品なのかどうかは分かりませんが、AET07の形状を踏襲してシリコンラバーの硬度を最適化したイヤピース「iSep01」を開発しており、秋以降に販売するそうです。AET07の後継であるAEX07は音の傾向が変わってしまい、あまり評判が芳しくなため注目な商品です。

私はこのiSep01が同梱されているintime心を購入していますので、到着しだいAET07,AEX07,プラスαとの比較記事を投稿したいと思います。

準備中です。

 

 

 

 

 

この記事は以上です。ご覧いただきありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは余談ですが、同じコンセプトのイヤーピースであるJIJU-JETを制作しているLIZER LABからiReep01のツイートを投稿して直ぐにフォローされた時は笑ってしまいましたw