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【PR】4種類にチューニング変更可能な4BAイヤホン!  Hidizs MD4をレビュー!

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【PR】4BA搭載で4種類の音に変化するイヤホン!

皆さんこんにちは。今回は中国のHidizs社から発売されているHidizs MD4をレビューしたいと思います。
なお、本レビューでは中国のHidizs社からのレビュー依頼を受けております。勿論公正公平なレビューを心がけておりますが、深層心理に影響を与えている可能性も否定はできませんのでご了承ください。

このイヤホンは4BA(バランスドアーマチュアドライバー)を搭載し、更にスイッチを搭載する事で4つの音から好みの音を選べるというのが大きな特徴です。
この価格帯でチューニング変更なイヤホンはあまりは多くはなく、目を引くポイントとなっていますね。なお、現在の価格は26,999円(Amazon)です。

それではレビューに入りたいと思います。

 

 

Hidizsとは?

Hidizs社は、2012年に中国で設立されたオーディオメーカーです。
中華オーディオメーカーでは比較的最近に設立されたメーカーですね。
(実は中華オーディオメーカーは歴史が長いメーカーもあり、2000年代や1980年代のメーカーも存在します。)

 

そんなHidizsの代表的商品と言えばこちらのDAP、AP80シリーズ。
日本の大手家電量販店等でも取り扱いがある事から知名度も高く、バランス出力対応、t手軽に使えるコンパクトな筐体、また1.5万円~2.5万円というコスパの良さで人気を博しています。

DAP知名度が高いHidizsですが、他のDAPメーカーと同様にイヤホンの製造も手掛けており、現在MD4を含め6種類のイヤホンがラインナップされております。
特にMS1rainbowは低価格ながらクオリティが高く人気のようですね。

(公式ホームページ→https://www.hidizs.net)

 

MD4の特徴について

・Hidizsカスタムのバランスドアーマチュアドライバーを4基搭載
・スイッチによって4種類の音にチューニングを変更可能
・コンピュータ数値制御によるアルミニウム合金の本体、セルロイドフェースプレート

以上の点がセールスポイントとなっています。
特にBAは高音域×1、中音域×1、低音域×2の3wayクロスオーバーの設計です。
また、本体はアルミニウム合金による金属を使用。金属を採用する事で耐久性の向上、共振と歪みの軽減を実現しています。この辺りは流石2万円以上のイヤホンですね。

 

そして一番大きな特徴はスイッチによる4種類の音への変更が可能な事でしょう。
トリブル、バランス、ウォーム、バスへの変更が出来る仕様になっています。
音がどのように変化するかも注目ポイントです。

 

イヤホン本体、梱包等のビルドクオリティ

それでは開封して行きたいと思います。こちらがパッケージとなっています。
比較用に電池とボールペンを置いてみましたが、イヤホンのパッケージとしては少し大きめの正方形のパッケージです。
長方形のパッケージに比べるとまあ小さい方ですが、少し面食らうかもしれません。
箱がボコボコなのはご愛敬。

 

箱を開けるとこのようにイヤホンが鎮座しています。この辺りは中華イヤホンお馴染みの構成です。

 

取り扱い説明書、スイッチについてのカードが付属。説明書は日本語表記もきちんとあります。

 

付属のケース。EA01という型番で一般販売されている物で、定価は3500円程度です。なかなか太っ腹ですね。ポリウレタンレザー製でかなりクオリティが高く、大きさもゆとりがあり満足度は高いです。

ケーブルです。銅線と銀線の4芯ミックスケーブルとなっており、細めで取り回しは良好です。ピンは2pinですが、イヤホンとの接地面が広めの長方形なので相性が悪いケーブルもあるかもしれません。

 

イヤホン本体です。カラーはブラックとホワイト、ブルーの3色がありますが今回送っていただいた物は定番のブラックでした。
本体のクオリティは金属筐体らしく非常に高いです。後はフェイスプレートの部分がネット上では分かりにくいですが黒曜石的な凹凸による物でデザインが良く、高級感を感じさせます。
サイズも大きすぎず小さすぎず、特に癖のない形状ですのでどんな方にもフィットすると思われます。

 

スイッチです。かなり大きさは小さいので付属の棒か爪楊枝を使わないと切り替えは恐らく無理です。爪楊枝が面倒くさくなくて良いです。

 

最後にイヤーピースです。この機種もフラッグシップ級なだけありボーカル、バランス、バスの3種類が付属しています。
バランスを基準として実際に聞き比べてみると、ボーカルはサイズが小さめで柔らかく、開口部が大きいため低音域の量感が減る事で高音域が強調された感じとなり、バスは固めなため高音域が抑えられ、ドラムや低音がより聞き取りやすくなります。
イヤーピースもしっかり作られており、音質と音域の変化を感じられるものになっています。

 

音質について

それでは音質についてレビューして行きたいと思います。

音作り自体は低価格中華イヤホンとは対局にあるやや低音寄りのウォーム系でまったりとした音作りとなっています。そのためシャッキリとした音作りが好みの方にはおすすめはできません。

ですが高音域は解像度が高いながらも刺さらない絶妙な具合となっており、音のヌケも良好です。私はこれくらいの高音域の解像度感のほうが刺激が少ないので疲れにくく好きですね。

中音域は広がりのあるクリアな音が出るため女性ボーカルの曲を聞くととても楽しいです。
また低音域は量感があり解像度も高く、かなりの厚みと存在感があります。
ただいわゆるドラム等は「重い」感じとなるので、スピード感がありませんね。

まとめると、ウォーム系で中高音域の存在感が特徴的なイヤホンという事になります。
非常にまったりした音でキレ等は感じない音ですが、この高解像度とウォーム感の丁度良い感じはさすが高級機だなあと実感します。

 

チューニング変更について

さて次は注目のチューニング変更についてです。
チューニング変更では音の質自体は変わるのか、等々気になる点は多いとは思いますが、ぶっちゃけると音の傾向自体はほぼ変わりません。
しかし大きく変わる点があり、それは音場と音の強さです。

今回チューニング変更について検証に使用した曲は東方永夜抄より「懐かしき東方の血~Old World」なのですが...

 

トリブルモードでは各音域の分離感がかなり上がりその影響で音場がこんな感じになります。特に東方の血での高音域にあるピアノ(恐らくSQ Preset Piano)は頭の後ろ、耳の少し後ろから鳴っておりかなり強く鳴っている感じを受けます。(頭外、と言うのでしょうか)
対して中音域は耳の少し前のあたり、低音は耳の前から鳴っている感じとなるため、3つの音域がかなり明確に分離している印象を受けます。
たまたま東方の血を聞いてみると他の曲に比べこのような特徴を強く受けたのですが、どうやらピアノが2~4hz帯に位置するらしく、ちょうどその辺りが高音域担当のBAが強く音の出る音域のようです。
そのため独特の分離感と音場の広さを感じるイヤホンとなっており、これが気持ち悪い、違和感を感じる方も少しいらっしゃるかもしれません。
しかしゲーム音楽フュージョン系の音の少ないジャンルでは各音域がしっかり分離して聞こえるため、これはこれで面白い鳴り方ではないかと思います。

バランスモードに変更すると多少前に出て中音域と被る感じとなりますが、まだ少し後方に位置する事への違和感は拭えません。
しかしトリブルモードよりも分離感は減り、高音域も多少弱くなるため違和感を感じる方は少なくなるのではないでしょうか。

ウォームモード・バスモードに変更すると更に高音域が前に出る事により中音域とほぼ同じ耳の少し前方の位置で鳴り違和感はほぼ無くなります。そのため通常のイヤホンと同様な音場に感じます。
上記2つのモードで違和感や気持ち悪さを感じた方はこちらのウォームモードはバランス良く聞けるのではないでしょうか。

バスモードはウォームモードより少し低音域が強調され相対的に中高音域が減退する印象で音場に大きな変化はありません。上3つの変化に比べると控えめな変化だと思います。

 

総評

今回はHidizs MD4をレビューしました。
思ったよりもウォーム系でかなり出来が良く、期待以上のイヤホンでしたね。
刺さるような高音域が苦手だけれども中低音域が強調されているイヤホンは嫌という方に強くオススメできると思います。
ただこの2万円という価格帯は非常に激戦区ではあるため、事前に色々吟味をした上でこのイヤホンを選ぶというのを推奨しますが、その上で選ぶのはとても良い選択だと私は思いますよ。